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シリアのアサド政権崩壊を受けたEUの声明

EU News 070/2024

<日本語仮訳>

カヤ・カラス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、EUを代表して以下の声明を発表した。

 

「犯罪的なバシャール・アサド政権の崩壊は、計り知れない苦しみに耐え、尊厳、自由および正義の追求において並外れた強靭性を示してきたシリア国民にとって歴史的な瞬間である。われわれの思いは、同政権の犠牲者たち、そしてシリア紛争によって生み出された死者の全員に向けられる。今、全てのシリア人が、愛する人々の運命について真実を知る機会を得るべきである。

今日、われわれは同国内および国外に離散した、希望に満ち溢れ、しかしながら同時に不確かな未来を恐れる全シリア人とともにある。彼ら全員に対し、祖国を再統一し、安定させ、再建し、正義を回復し、説明責任を果たす機会を与えなければならない。

シリアの領土の一体性を維持し、同国の独立性と主権および国家機関を尊重し、あらゆる形態の過激主義を拒否することが重要である。

われわれは全ての関係者に対し、さらなる暴力を回避し、民間人保護を確保し、国際人道法を含む国際法を守るよう求める。特に、キリスト教やその他の少数派の信条を含む、全てのマイノリティの保護と、外国人の安全および首都ダマスカスにおける外交公館の尊重を強く求める。また、全ての当事者に対し、シリアの豊かな文化遺産や宗教的遺跡を保護するよう求める。

今こそ、国連安保理決議第2254号の精神に則り、かつシリア国民の意思に従い、秩序ある平和的かつ包摂的な移行を確保するために、全てのステークホルダーが、全ての重要問題について、シリアが主導し、当事者となる包摂的な対話に関与することが不可欠である。この観点から、EUは、関連するあらゆる手段を通じて、国連のガイル・ペデルセン・シリア特使が現在進めている活動を強く支持する。

この重要な時期において、EUはシリア国民に寄り添い、同地域のパートナーおよび主要な国際的パートナーと緊密に連絡を取り合っている」

 

原文はこちらをご覧ください(英語)。

 

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