This isn't an official website of the European Union

「人権デー」に寄せるカラスEU上級代表の声明

EU News 071/2024

<日本語仮訳>

カヤ・カラス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、人権デー(12月10日)に際し、EUを代表して以下の声明を発表した。

「人権デーに際し、EUは、あらゆる場所で、全ての人のための人権の普遍的な尊重、保護および実現への揺るぎないコミットメントを再確認する。今年のテーマ『私たちの権利、私たちの未来、今すぐ』は、公正で強靭かつ持続可能な未来のために、誰一人取り残すことなく、権利と自由を守ることの必要性を強調している。

人権とは、人類に普遍的な法的、道徳的かつ実行可能な保証である。それは人間の尊厳、平等、民主主義、平和および持続可能な開発にとって不可欠である。平和と繁栄および持続可能な開発目標(SDGs)の達成は、法の支配や全ての人権の尊重と密接に関連している。

今、われわれはこれまで以上に、武力紛争、人道危機、気候災害、不処罰、格差の拡大、そしてあまりにも多くの場所で根強いジェンダー不平等に直面している。人権を核とするルールに基づく国際秩序は、依然としてかけがえのないものである。ロシアによるウクライナ侵略戦争や、中東、スーダン、その他の場所での紛争は、民間人の人権の享受に恐ろしい影響を、特に女性や子どもに影響を与えている。

平和とは単に戦争がないことではない。それには日々の取り組み、継続的なコミットメント、そして人権、平等、無差別、正義および民主主義を擁護することが必要である。人権は、紛争や危機の最中も含め、あらゆる場所で、いかなる時にも適用される。意味のある永続的な変化は、人権への弛まぬコミットメント、世界のアクター間の協力、変革の主体としての若者のエンパワーメント、一人ひとりが権利を実現できるようにする実際的な支援を通じてのみ達成できる。EUは、人権擁護者、市民社会、ジャーナリスト、メディア関係者および平和、真実、正義、説明責任を求める全ての人を断固として支援する。

国連憲章と世界人権宣言に揺るぎなくコミットし、『未来のための協定』によって新たな推進力を得たEUは、国連、人権高等弁務官事務所および世界中のパートナーと共に、全ての国家が人権に関する義務を守り、履行することを強く求める。欧州評議会75周年を迎えるに当たり、EUは『欧州人権条約』への加盟に引き続き取り組む。

EUは、人権を全ての人のために、あらゆる場所で促進し、保護し続ける。あなたの権利、あなたの未来、今すぐ、いつでも」。

 

原文はこちらをご覧ください。

 

EUについてさらに知りたい場合は、日本語のオンラインマガジン『EU MAG』をご覧下さい。