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欧州委員会、植物および土壌から得られる天然資源のより持続可能な活用のための提案を発表

05.07.2023
ブリュッセル

EU NEWS 114/2023

<日本語仮抄訳>

欧州委員会は本日、重要天然資源の持続可能な利用のための措置をまとめた法案群を採択した。これらの措置は、欧州連合(EU) の食料システムや農業の強靭化にもつながる。

土壌監視に関する法案は、土壌の健全性に関するデータを収集し、農家やその他の土壌管理者がそれを利用できるようにすることで、EUが2050年までに健全な土壌を確保することへの道筋をつけるものである。同法案はまた、持続可能な土壌管理を規範とし、土壌汚染による健康や環境への許容できないリスクに対処するものである。本日の提案はまた、新ゲノム技術の発展の安全な活用、気候変動に耐えられる作物の開発や化学農薬の使用削減および植物や森林のより持続可能で高品質かつ多様な種子や繁殖材料を確保することで、イノベーションと持続可能性を促進するものである。最後に、新たな対策として、食品や繊維の廃棄物削減が提案されている。これは、天然資源の効率的な利用と、これらの部門から排出される温室効果ガスのさらなる削減に貢献するものである。

これらの措置は、全ての人々に長期的な経済、社会、健康および環境において利益をもたらすだろう。より強靭な自然資産を確保することで、今般の新規則案は特に、土地や自然の恵みで直接生計を得ているる人々を支援する。豊かな農村地域、食料安全保障、強靭で豊かなバイオ経済に貢献し、EUを技術革新と開発の最前線に立たせ、生物多様性の損失を逆転させ、気候変動の影響に備える一助となる。

 

原文はこちらをご覧ください(英語)。

 

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