This isn't an official website of the European Union

未来の世代のために海を守る「Our Ocean」会議と世界中で展開するEUビーチクリーンアップの取り組み

23.10.2019

EU News 190/2019

 

<日本語仮抄訳>

私たちの海は、気候変動、魚の乱獲、汚染、生物多様性の喪失の影響により危機に瀕している。保全と持続的な利用を両立させ、汚染されていない健全な海を守れるかどうかは私たちの未来を左右する。未来の世代のために海を守ることは、共通の責任であり、世界規模の喫緊の課題である。欧州連合(EU)は、気候行動において先頭に立っている。世界中で展開する2019年の「EU ビーチクリーンアップ」キャンペーンの終了が近づく中、EUは、オスロで開催される本年の「Our Ocean」会議を歓迎し、海洋保全に向けたコミットメントを発表する。

2017年のマルタ、2018年のインドネシアに次いで、本年はノルウェーのオスロで6回目となる「Our Ocean(私たちの海洋)」会議が102324日に開催される。

Our Ocean」会議の目的は、汚染されていない健全で生産的な海洋に向けた重要で意義のある取り組みを促進することである。過去の会議では、1,000に及ぶコミットメントが採択された。本年の会議では、政府や組織、企業が、私たちの海洋にとって最善の新しい広範な対策を発表することが期待されている。今年もまたEUは、海洋の状態やガバナンスの改善、プラスチック汚染の対策、ブルーエコノミー(海洋経済)の持続可能性の向上、研究と海洋監視の強化など、意欲的な取り組みや公約を発表する。

EUは、53,880万ユーロ相当の海洋に関する22の新しいコミットメントを採択した。22のコミットメントの内、8,530万ユーロは、「海洋保護区(MPA)」を中心とする欧州域内外の海洋の保護と保全を目的として、生物多様性の減少を食い止め、気候変動への適応や海洋汚染対策を促進することに拠出される。3,540万ユーロは、アフリカ東部や南部およびインド洋の諸国の海洋の安全保障のために拠出される。 2,500万ユーロは、研究イノベーション枠組み計画「Horizon 2020」の中で海洋研究に投資される。

 

EU MAG』の関連記事

循環型経済を牽引する「ブルー成長」と「資金支援」 2016年9月号 特集 Part 2

EUについてさらに知りたい場合は日本語のオンラインマガジン『EU MAG』をご覧下さい


も参照してください