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拷問は人間の尊厳を否定する―非人道的な扱いは決して正当化できない

26.06.2020

EU News 171/2020

 

<日本語仮抄訳>

拷問は人間の尊厳を否定する。その犠牲者は目に見える傷も、そうでない傷も負う。そして、これは今日でも恐ろしい現実である。「拷問の犠牲者を支援する国際デー」である6月26日を前に、ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、「世界が力を合わせて新型コロナウイルス感染症のパンデミックに打ち勝とうしているとき、人権はわれわれの闘いの中心に据えられなければならない。この日にわれわれは、過去に拷問を受け、また今も拷問を受けている何十万人もの犠牲者に声を与える」と述べた。

女性、男性、子ども、高齢者、囚人、ホームレス、および難民、移民、避難民など脆弱な立場に置かれた全ての人々を含む、あらゆる人間は、人権を十分に尊重した扱いを受けるべきである。

ボレル上級代表は、「拷問やその他の虐待は決して正当化できない。拷問の禁止は疑問の余地はない。拷問の使用はいかなる状況下でも違法だ」と強調した。

EUは、世界中で拷問と断固闘う決意である。拷問の撲滅は地球規模の課題であり、地球規模の対策が求められる。特に国連、欧州評議会および国際刑事裁判所、地域機関、パートナー各国および市民社会などの国際パートナーと共に行動することを通じてのみ、真の変革をもたらすことが可能になる。「拷問に関与しない貿易のための国際的提携」は、EUがどのようにパートナーと協力しているかを示す好例である。

 

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